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2023年7月

缶バッジ製作に最適なプリンター

 オリジナルグッズ・ノベルティ製品開発において、缶バッチは定番のアイテムとして、脚光を浴びています。中に有名なアニメション作品とのコラボ企画で、爆発的に売れている商品も少なくありません。

 数千個や数万個といった大量生産という前提で、デザインしたデーターを印刷会社にオスセット印刷依頼すれば、もっともきめ細かな印刷・プリント表現ができますが、数十個、数百個という少数で、製作を行う場合は、オフセット印刷に採算が取れないことが多く、また、急ぎの場合は、外部依頼のオフセット印刷に限界があります。

 オフセット印刷と同様にオンディマンド印刷業者に頼む場合は、業務用プリンターによって出力されますが、オフセット印刷品質と比べれば、印刷品質は劣るのが一般的です。オフセット印刷は数千万円、数億円と高価な印刷機器が必要ですが、それに対して、業務用オンディマンドプリンターは数百万円から数十万円ぐらいと格安です。そのほとんどは業務用コピー機能がついているプリンターです。プリンター方式もレーザーかインクジェット方式かこの2種です。

 では普通の家庭向き、事務所やオフィス向きの小型プリントも、ほとんど、インクジェットプリンターとレーザープリンターです。少量製作なら、両者いずれも缶バッチ製作の印刷に使えます。

 印刷の品質を拘りたければ、インクジェットプリンターの場合は、写真のようなグラディションを豊かな階調表現が可能とされていますが、イラストなどのデザインでは、レーザープリンターという具合です。

 インクジェットで出力されたものは染料インクや顔料インクに含まれる水分が、缶バッジのフロントパーツ(鉄、ブリキ製)に直接に接触するため、時間が経つにつれ、水分も金属に滲み、缶バッチ錆の原因になります。それを防ぐために、印刷用紙の上にフィルムを被せるだけではなく、用紙とフロントパーツの間にもサンドイッチのように隔離用のフィルムを一枚挟むなどの工夫をする必要があります。

 レーザープリンターは水分などの問題はないですが、静電気はすこし生じやすい構造になるので、印刷物のカーブを抑えて、プレスすることを心掛けましょう。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

異形缶バッジにおける紙破れの対処法

 円形の缶バッジ製作に滅多にない現象ですが、異形の缶バッジをプレスする際、特に技術的にシビアな四辺形の缶バッチ、角丸タイプの正方形や長方形のもの、辺と角に、印刷紙やフィルムが破れたり、うまく巻き込めない現象が起こる場合があります。

 紙破れの理由と解決方法は以下の二つとなります。

 1、丸型の缶バッチ製作を行う時、シワができる時のマシンチェックと同様に、しばらくマシンを使ってプレスしますと、振動によって、マシンを固定するネジが緩んで、金型のセンターにある芯がずれてしまうことがあります。定期的にネジ締めなどのメンテナンスを怠り、そのままほっておくと、缶バッチにシワができたり、紙破れやフィルムを巻き込まなかったりすることが起こるだけではなく、マシンに無理な力を与え続けることになるので、マシンを壊してしまう可能性さえあります。

    定期的にマシン本体とアタッチメントの状態を確認し、緩んだネジを締めていただければと思います。

 2、そもそもパーツ1個1個の個体差もあり、メーカーもロット(商品製造時期)ごとにパーツのテストもきちんと行っていますが、さすが、原材料の入荷時期やパーツの製造時期によって、許容範囲になりますが、パーツの縁部分の厚みなどに多少の違いがあるのもやむを得ません。したがって、メーカーの製造ロットの違いがフィルムや紙破れの原因になります。

   その場合は、ご使用する印刷紙の厚みを変えれば、ほとんど問題の解決ができます。例えば、いつも薄い用紙(130g前後)を使ってうまくプレスしている場合は、もっと厚い用紙(157g前後)の用紙に変えたり、薄いコピー用紙(75g~80g前後)を使い、フィルムを2重にしたりするとうまくいくケースが多いです。

   要はA金型(フロントパーツ用金型)の溝にフロントパーツの縁の厚み+印刷紙の厚み+フィルムの厚みは丁度0.18~0.2mmになるようにすれば、綺麗にプレスができるはずです。その溝の対応幅を超えると、フィルムや印刷紙がはみ出したりしますし、逆にこの幅よりだいぶ薄い用紙になると、空気なども入り、失敗になりやすくなります。

 

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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