2023年11月
国連の分担金ランキング&滞納金ランキング
国連が政務、経済開発、平和維持活動や紛争解決、人道支援などいろいろな活動を行っていますが、その活動資金はすべての加盟国からの負担分で賄っています。負担分はそれぞれの国の国民所得を統計し、低所得国の軽減措置も講じたうえ、各国の分担率を算出されます。その国の年度予算にも直結しています。
例えば、PKO(Peacekeeping Operations国連平和維持活動)予算を除いて、2023年国連の通常予算は約34億ドル(当初の為替で計算すると約4420億円)で、日本の国連分担金は2.35億ドル(約305億円)になります。193の国連加盟国の中に負担額は第三位となっています。
負担額(ドル)の上位10カ国ランキング
1位 アメリカ 7.09億 2位 中国 4.46億 3位 日本 2.35億 4位 ドイツ 1.78億 5位 イギリス 1.28億 6位 フランス 1.26億 7位 イタリア 0.93億 8位 カナダ 0.77億 9位 韓国 0.75億 10位 スペイン 0.62億
そのほかの主要国、ロシアは0.55億、インドは0.31億になります。
しかし、近年、国連の負担金を滞納する国が多く、資金が滞っているため、ニューヨーク国連本部のエレベーターを止めるニュースもありました。2021年末、分担金の滞納が続いているとして、イランやベネズエラ、スーダンなど8カ国の国連総会においての投票権を喪失したとグテレス事務総長は発表しました。翌22年6月にイランが支払いを実施したので、権利を回復しました。滞納額の累積などで国連は慢性的な財産難に悩まされているようです。
滞納や未払い額(ドル)の上位8カ国ランキング
1位 アメリカ 10.9億 2位 ブラジル 1.19億 3位 ロシア 0.66億 4位 アルゼンチン 0.59億 5位 ベネズエラ 0.38億 6位 メキシコ 0.36億 7位 イラン 0.22億 8位 サウジアラビア 0.15億
不思議に思うのは米国は未払い金額がもっとも大きく、滞納の常習犯になっているにも関わらず、投票権の喪失を国連が検討しないのでしょうか。(笑)
株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同