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昇華転写素材について

昇華転写用白マグカップの等級について(下)

 弊社は品質の好ましくない商品の流通を止めることはできませんが、輸入する前に予め消費者の立場に立ち、品質を確保しなければなりません。万が一品質に問題がある場合も誠実にアフターケアを行うことをいつも心掛けています。ですので、弊社は独自のルートでそういった各工程や仕分けを厳格に行い、品質基準をクリアした業者と取引をしています。

 以前、弊社の取引先が昇華転写用マグカップの等級はAAA(輸出トリプルA級)、A(国内A級)と国内B級と三等級を仕分けして出荷していたと聞きました。上記AAA、A級2種類のみ弊社はいつも輸入して、それぞれA級とB級品扱いで販売を行っていますが、最近、コストの影響や多くの発展途上国の切実な価格上の要望で、中国国内B級品以下、C級とD級品も含めて、5等級に分けて価格と地域の対応を行っているそうです。そうなると必然的にB級以下の昇華転写用マグも日本市場に流れることになり、現実にすでに大量に出回っています。

 中国国内A級品(弊社におけるB級品)、マグ表面に多少、それほど目立たない黒い斑点や黄色いシミ、気泡でさえ気になるお客様もいます。まして中国国内B級及びB級以下の製品で、出荷して恥ずかしいレベルに違いありません。

 数十年の経済成長で中国製品そのものが安さで勝負する時代から脱皮し、次のステップに上がろうとしていますが、同時に世界の工場として異なる地域のニーズや欲求への対応も求められています。

 いずれにしてもコストで品質を決めることは永遠に変わらないのではないでしょうか。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

 

昇華転写用白マグカップの等級について(上)

 輸入品の昇華転写用11OZ白マグカップはオリジナルグッツや販促グッ、贈呈品、記念品など製作に定番商品として市民権を得られている中、他社の商品を使っている複数のお客様から、転写用マグカップの品質に対する不満で、弊社サイトに辿り着きました。白いマグカップのはずですが、黄色ベースになっています。中に黒くくすんだものもありますし、目立つ傷やシミなども平気に出荷されていると聞きました。長年で中国製昇華転写用機材や転写用素材を取り扱う弊社としては、日本というプレミアム市場における品質欲求の高さは創業当時から分かっていますし、きちんと検品をして出すのは当然のことで、それより大事なのは莫大な数の中国企業や工場から信頼できる取引先と製造工場を見つけることです。

 陶器マグカップだけでも山東省、広東省、江西省、河北省などいくつか集中的な産地がありますし、各産地において大量の工場や工房があり、品質管理もバラバラになっているのが実態です。中に品質管理を厳格に行っている企業の場合は、白いマグカップを漂白工程を経って、細かい検品で等級を分けて出荷するのが一般的です。

 また、昇華転写用にするのは、陶器の表面に更にポリエステルコーティングを塗装しなければなりません。その塗装剤の品質も塗装工程の技術管理も昇華転写後の色調やグラデーションの諧調再現を左右します。塗装工程においてゴミなども付着することがありますし、コーテイング後の検品作業も大事です。関連商品の産地、塗装品質や管理もバラバラの状態で作られた商品が日本に出回っていることは十分に承知していますが、上記述べた問題のマグカップも仕入れ先を間違えるとそうなります。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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