ホーム>ラッキープリントスタッフブログ>天声人語&世説新語>風車に立ち向かうか?(下)
データ入稿用フォーム
テンプレートダウンロード
天声人語&世説新語

風車に立ち向かうか?(下)

 その気球騒動による米中の外交合戦がおさまらないうち、次も中国の偵察気球ではないかとまたも不明飛行体を3つ撃墜しました。分析した結果、今回はどうやら中国と無縁らしい。しかも2月11日にアラスカ上空で浮遊している不明飛行物に対し、まずF35戦闘機を飛ばしました。飛行体を偵察確認し、まわりの空港も交通管制を行いました。その後、F22が2機出撃し、13000mの高度で血税5280万円のミサイルを2発発射して撃墜しました。

 しかしその後、米国のアマチュア気球団体が自分たちが飛ばした気球はアラスカの上空で行方不明となっていることを明らかにしました。なんという皮肉な事態でしょう。中国を撃破するどころかオウンゴールをしました。

 それは恐らく世界の王者が自信を失いつつ、力んで招いた空振りだと思います。中学校時代に読んだスペイン作家セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の中の一節を思い出しました。「中世騎士の夢を抱いていたドン・キホーテが3~40基の風車に出くわしたところ、それを巨人と錯覚し、全力で勇敢に向かい打ちましたが、風車に衝突した結果、跳ね返されて野原に転がりました。」と・・・

 今回の出来事は、米国の世論風潮で政治家や軍事専門家や有識者の話よりも、物事を科学的且つ常識的に考えれば、もし本当に中国の偵察気球であれば、意図的に米国の軍事施設を偵察するなら、30000~40000mの高度を維持し、太平洋を横断できたこと、しかも所定の米国核施設3箇所をそれぞれ正確に通るようにその制御技術は世界一に違いありません。

 また、中国側がそのように気球の制御を精密にできれば、常にミサイル攻撃を回避できる30000~40000mの高度を保てば、F22もその高度に成すすべなく、撃墜も免れるのではないでしょうか。

 中国側が米国の撃墜に協力をし、超精密制御で18000mまで高度を下げてくれた可能性があるのだろうか、それを除けば、やはり「偏西風の影響を受けてコースから外れてしまった」という中国側の発表が、米国の疑心暗鬼より信憑性があるのではと思います。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.luckyprint.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/175

ページ上部へ