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缶バッジ製作に関する問題

缶バッジの錆対策・・・その一

 写真店を経営している頃のことですが、ある日、お客様に赤ちゃんの孫の写真で作った缶バッチを見せていただきました。父親の会社異動で、一家が東京から愛媛に移って、自慢の孫が現在15才の野球少年になっていると嬉しそうな寂しそうな心情で語ってくれたことを憶えています。その大事に保管していただいた缶バッジは恐らく14年間以上の歳月を経って、すでに錆びだらけのものですが、おばあちゃんは孫への愛情が直球で伝わってきました。

 そもそも缶バッチはスチル製品で、缶詰の缶と同様、ブリキという材質で作られています。腐食から鉄の防御力を高めるため、ブリキは鉄(Fe)の表面にスズ(Sn)と呼ばれる物質を覆ったものです。いわゆるメッキを施しました。とは言えブリキは空気中の水分と酸素に触れると、化学反応で酸化を起こし、錆に至ります。

 鉄の表面に錆に強いメッキを施されても、パーツの縁や断面にメッキ―ができないため、その部分は錆に弱いし、まして10数年の歳月で愛する孫の缶バッチに経年劣化も加えますと、錆びるのも無理がありません。

 特に日本列島は海洋性気候のため、空気が湿って、海に近い環境に塩分や潮風の影響もあり、乾燥の環境と比べると錆やすいのです。

 数年前にある四国のお客様は製作した缶バッジを海辺の売店で販売をしていたところ、半年も経ってないうちに錆が見つかって、弊社に相談したことがあります。原因究明のため、錆びた完成缶バッチを送っていただきました。梱包を開ける途端、空気中に湿ったカビの匂いが漂っていました。お客様に保管場所などを聞いたところ、どうやら海辺の売店の裏にそのまま保管していたそうです。道理でと思いました。

                              

 では、缶バッジ製作や保管にあたって、錆対策をどうすればよいでしょうか。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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