覇者の交替・・・その三
ヨーロッパで列強の争いや列強たちがアメリカ大陸における植民地利権の争い、ラテンアメリカの独立運動などに傍観をしているのがアメリカ合衆国でした。1823年、米国は南北アメリカは将来ヨーロッパ諸国に植民地化されず、主権国家として欧州の干渉を受けるべきではないと宣言をしました。いわゆる「モンロー主義」の実践を始めました。その背景に米国が独立を果たした後、その北アメリカにおける縄張り固めが必要で、「先住民の掃討」やアラスカ(当時ロシア領土)から虎視眈々のロシアからの南下を防がなければならないからです。
ヨーロッパのアングル・サクソン人の支配から独立したアメリカのアングル・サクソン人が、「喧嘩と干渉をやめろ」と自国の利益至上を主張し、「孤立主義」とも言われています。20世紀の初頭の第一次世界大戦まで、米国が工業化も果たし、イギリスの国力にも上回っていました。
1939年第二次世界大戦が勃発し、ナチスドイツが戦車軍団の電撃戦で西ヨーロッパや北アフリカに席巻し、孤独なイギリスがドイツ勢力との戦いで不利な戦況の中、親戚同士のアメリカに参戦を求めましたが、イギリスが戦争を続けるための戦費を米国から膨大な借金をし、その借金で米国製の武器、弾薬、戦闘機を買ってドイツに挑んでいました。その点については今日のウクライナも同様です。
しかしながら、日本の真珠湾奇襲するまで米国の参戦はありませんでした。「モンロー主義」による孤立主義の徹底ぶりが伺えます。
余談ですが、2016年アメリカ合衆国大統領選に当選したドナルド・トランプさんも見事に「アメリカンファスト」と提唱をし、公然と「モンロー主義」の旗を掲げました。
株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同
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