覇者の交替・・・その二
ほぼ同時代にルネサンスによる知識・技術の獲得につれ、フランスやイギリスも台頭してきました。特に宗教革命を行ったイギリスが急速に力を付けていて、最初の覇者スペインからオランダ独立戦争を援助し、1588年にスペインの無敵艦隊を破って、結果的にオランダの独立を側面から実現させました。
通商国家としてのイギリスが宿敵のスペインの弱体化を果たすため、オランダの独立を助成した形になりましたが。後に独立したオランダがオランダ東インド会社を設立し、南北アメリカ、東南アジア、日本などに海外進出を加速し、中継貿易で莫大な利益を得ました。そのため、イギリスとの利害が対立するようになり、友好国にも関わらず、皮肉にも覇権をめぐって「英蘭戦争」に突入しました。その結果、フランスとの連携でイギリスが勝利し、オランダの海上優位を奪いました。
最狭部僅か34キロしかないドーバー海峡を隔ているイギリスとフランスは因縁の相手としても、第一次100年戦争、第二次100年戦争と戦いを繰り返してきました。特に17世紀末にヨーロッパにおける利害対立や両国の海外植民地における勢力拡大の争いで戦争が続きました。
長引く戦火で戦費の捻出に増税策を企てたところ、イギリス植民地でアメリカ独立戦争が勃発し、フランス本国で革命が起こりました。後の米国の覇権を許した根を埋め、大きな代償を払いながらも、1815年に「ワーテルローの戦い」で辛うじてナポレオンに勝ってイギリスが覇権を維持します。
株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同
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