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天声人語&世説新語

円安の裏へ・・・その三

 日銀の無制限回収で国際資本が日本国債の値下げを狙うすべがなくなったのかというとそんなに簡単ではありません。

 国債で利益を得ることができれば、それに越したことがありませんが、日銀の対抗措置も想定しての空売りなので、国債の値下がりがなければ、1/10の元本で獲得した国債を空売りし、得た膨大な日本円をドルに換えれば、日本円対ドル安の流れを作れます。円の大幅値下げを起こした状況で、高いドルから安い円に換え、その円で更に日本国債を買い、証券会社から借り入れた分の国債を返却して利益を創出することができます。

 その「手口」は、前述のように10円の担保を支払って、「信用取引」で借り入れた100円の国債を日銀に売り、100円を手にしました。更に100円を1ドルに両替しました。大量に円を売り、為替市場に円安の恐慌心理を働かせて、円安の流れを作ります。

 例えば1ドルが150円になった際、1ドルを150日本円に換金します。どういうことが起りますか、日銀が無制限買取で堅調に価値を保っている国債を、この150円から100円を取り出して、買い戻すことができます。100円面額の国債を証券会社に返しせば、手元に50円が残ります。しかも10円の担保で借り入れた100円国債の借金が解消されるのだけではなく、1ドルで150円に両替したのに、100円で借金返済が出来て、手元に50円が残り、この50円は機関投資家の儲けになります。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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