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缶バッチの沿革・製造メーカー

缶バッジが辿る軌跡(上)

 現在すっかりオリジナルグッズ製作やノベルティグッズ製作に定着し、定評のある缶バッジは一体いつからどこで発祥されたのでしょうか。

 米国の独立成功に刺激を受け、1789年に共和制を目指したフランス革命が起こったことは高校歴史教科書にも掲載されたもので、よく知られているのですが、初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの選挙キャンペーンで支持者らによって作られたのが発端で、金属のボタンに文字や模様が施されて、紐を通す穴が付いています。コートやジャケットに縫い付ける形になり、まさにボタンそのものでした。缶バッジは現在でも英語圏において「button」とも呼ばれています。

 1860年、「人民の人民による人民のための政治」とよく知られる人物「リンカーン」の選挙活動にリンカーンの写真を入れる発想から缶バッジが進化しました。今風に言うと選挙の陣営化を象徴するようなプラカードのような役割になっていましたが、缶バッジの由来は意外にも民主主義選挙と縁が深いことに興味深いです。

 ボタンの上に写真をのせる作りになっていたので、傷から保護するために透明なフィルムを写真の上に重ねることに思いつき、当時石油製品のPETフィルムがなく、引火しやすいセルロイド(硝化綿と樟脳を配合する樹脂の一種、19世紀初め頃イギリスが発明)のフィルムで特許を申請したそうです。後にバッジの裏にピンを取り付けられ、簡単に洋服に装着するようになりました。「pinback button」と呼ばれて、現在の缶バッジの形がほぼできました。更に数十年を経って、「Button badge」と呼ばれるようになりました。その日本語訳は「缶バッジ」なのか、「缶バッチ」なのか、それとも「缶バーチ」なのか、所詮和訳したもので、恐らく歴然とした正解が見つからないのではないでしょうか。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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