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天声人語&世説新語

キューパ危機とウクライナ危機・・・その八

 クリミアと同様、ウクライナ東部のドンバス地域にあるドネツクとルガンスク2州も、ロシア系住民が多く生活する地域で、2014年に親欧米政権が誕生したことに反発し、親ロシア派は「ドネツク共和国」と「ルガンスク共和国」と称し、実行支配してきました。ロシア本土とクリミア半島を隔てるケルチ海峡に架けられる鉄道・自動車道兼用の「クリミア橋」も現在建設中で、着々とロシアによる支配を進めています。

 いずれもロシア住民の保護という理由で、ロシアが併合や独立を承認という形になりますが、国際法上、「重大の迫害を長期間にわたって被ってきたような場合、民族自決その権利を認める」と見解が相違するところで、ロシアの主張に無理があると見ている学者は政治家も多くいますが、法を順守するという意味で、ごもっともかもしれません。しかし、その国連憲章の条件を満たすため、多くのロシア系住民を長年に迫害を受けなければならないという前提を考えると、ロシア政府が未然を防ぐための行動も理解できないことではありません。

 今回のウクライナ侵攻も同様、人道危機が伴う戦争行動なので、決していい解決方法とは思いませんが、NATOに喉元に剣を突き刺されそうになるロシアが、退くにも退けなく、やむを得ず「未然を防ぐ」と躍起したと見る場合は、決して理不尽な判断だと思いません。

 冷戦真っ只中1962年10月に「キューバ危機」が勃発しました。当時ソ連がキューバに攻撃用ミサイルを設置したためとよく伝えられましたが、実は旧ワルシャワ条約機構加盟国に隣接し、対峙するNATOの加盟国、イタリア及びトルコにアメリカは先にミサイルを配備したことが発端でした。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

 


 

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