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オリンピック開会式の「聖火」

 オリンピックの開会式に聖火台をいかに着火させるのかはいつも謎に包まれ、人々の感情が高ぶって、開会式のクライマックスに当たりますので、開催国は知恵を絞って、演出の創意工夫をするのも周知の通りですし、開会式の最高秘密ともされてきました。

 1992年バルセロナ五輪の点火式、最終ランナーが「矢で火を点す」シーンがド派手な演出で、多くの人々の胸を熱くさせてくれました。技術と度胸の両方を求められている点火方式で、ほぼ30年後の今になっても、鳥肌が立つぐらい感動を覚えています。弓で矢を放つと、聖火台を命中しない場合に備えて、実際に糸がついてましたとかラジコンで操作していましたなどとも言われていました。本当のことはどうでもよいですが、そのパフォーマンスが成功する瞬間に会場が沸いたことは何よりです。

 1996年アトランタ五輪、世界中の人々が固唾をのんで、伝説のヘビー級ボクサー、モハメド・アリが震えが止まらない手で点火する姿も脳に焼き付けていることでしょう。

 2008年北京夏オリンピックに最終ランナーがワイヤーにつられて壁を一周走り、点火をしたのも記憶に新しいです。

 いずれにしても、今までのオリンピック開会式の聖火は大きな炎に変わりがないのですが、2022年2月4日に、北京冬オリンピックの聖火はどういうサプライズを待っているのでしょうか。開会式が終わってみれば、なんと出場する国々のプラカードを使って作られた巨大な雪の結晶に聖火がともされたトーチが設置しただけでした。トーチの炎がそのまま大会の聖火になったのです。従来の開幕式で大きな炎、大きな感動を狙っていれば、恐らく期待外れで、もの足りないと思いますが、常識や固定概念からの逸脱、及びに意外性と考えれば、案外悪くないなあと思います。

 世界的な映画監督で知られる張芸謀(チャンイーモウ)が演出の総監督を務めました。「パフォーマンスの良し悪しは、点火の成否で決まる」と語ってきた張本人はなぜこの地味さを指摘されかねない点火方式にしたのかという取材に対して、「今までの点火式は大きな聖火で、17日間が燃え続けるとどのぐらいの燃料を消耗したでしょうか。けして省エネではありません。人類が最初の火を取った時も小さいな炎を維持することに腐心したはずです。その初心に帰って省エネの時代に順応する点火方式を考えて、小さいな聖火も悪くないのではないでしょうか、そこに意外性もあります。」と答えました。また、IOC(国際オリンピック委員会)に開会式のプログラムのすべてを報告した後に、当初小さいな「聖火」は大丈夫か聖火は消えないかとIOCから心配な声が上がったことも披露しました。開会式の組織委員会から、数度詳しい説明をした末、IOCも納得し、「小さくても構わなく、聖火があれば」とOKしてくれたことも語ってくれました。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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