ホーム>ラッキープリントスタッフブログ>マスクや抗原検査キットの供給について・・・その三
データ入稿用フォーム
テンプレートダウンロード
ラッキープリントスタッフブログ

マスクや抗原検査キットの供給について・・・その三

 その需要側の穴を埋められるのが紛れもなく、サプライチェーンがほぼ自国で出来ている中国です。コロナ禍の中に欧米諸国の生産力が落ちているのに、コロナに「ゼロ容認」政策を実施してきた中国は逆に医療産業の生産能力を拡大しています。

 マスク製造工場を設立しても、その不織布の原料はほぼ中国製ですし、マスク製造ラインも中国製シエアがすごいです。インドやベトナムなどに比べれば、原料の生産供給から、製造ラインの提供、港湾や道路などのインフラ整備も整って、迅速な配送と人材などかなり勝っています。

 2021年1月頃、雑誌「環境科学及び技術」が全世界において、ひと月に1290億枚のマスクと650億足の使捨て手袋が必要と予測しました。当時中国の製造能力で、マスクは一日55億枚、日本一年の製造量に当たります。地球人に使われているマスクの半分以上は中国製です。

 その脅威的な製造能力は一体どこから来ているのでしょうか。

 2020年、コロナの爆発から間もなく、電気自動車メーカーのBYDが3万人のエンジニアを動員し、3日間で設計図を描きまして、7日間でマスク製造機器を作りました。当時、不織布の原料であるPP(ポリプロピレン)の不足で、価格は2万元(約34万円)/トンから急激に70万元(約1200万円)までに高騰しました。それでも入手困難の状況が続きました。そこで、またもBYDが立ち上がりました。自動車と無縁のPP製造を開始し、僅か3週間でPP製造に成功しました。2ヵ月後、一日の生産能力を1億枚に達しました。ほかの中国化学製品メーカーの頑張りも功を奏し、不織布マスクの原材料問題を解決しました。インドに製造を依頼したくても、サプライチェーンの欠落があって、米国国内製造に任せたくても、コストの負担ができません。結局中国依存を深めた結果になります。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.luckyprint.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/116

ページ上部へ