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ラッキープリントスタッフブログ

日産のスペイン工場売却

「カリスマ経営者」から「逃亡者」へとカルロス・ゴーンが劇的な人生転換を演じていますが、彼に対する訴訟などの追及も今尚続いていますし、日本の「法の支配」がレバノンにいるゴーンに及ぼすかどうかも、背後の国家意志や国際政治力がものを言います。

このことをさて置き、ゴーン時代の拡張路線が過剰な設備と生産能力を生んでしまって、生産縮小を図るため、スペイン工場の閉鎖が今年12月に決めまして、工場の売却交渉も進めています。日産自動車は2020年5月に中期経営企画「日産ネクスト」を発表しました。同社の構造改革を推し進め、2020年末まで同工場を閉鎖すると当初決断しましたが、スペイン政府や労働者の反対で閉鎖計画を1年延長になりました。

スペイン政府と日産自動車は10月1日に、バルセロナの日産工場の買収の可能性について、中国の長城汽車グループと交渉を始めると発表しました。日産がバルセロナに大規模工場1つ、小規模工場2つ、計3つの工場を有していますが、長城汽車は大規模工場に興味を示しています。ほかの2工場に利用できるかどうかも検討中です。3つの工場に直接雇用人数は3000人で、派遣やバイトなど間接的には2万の雇用人数に上ります。早期退職などの募集などを除き、約1600人が直接に影響を受けます。スペインの電動バイクメイカーであるサイレンス(Silence)と地元の技術設計企業QEVテクノロジーズ(QEV Technologies)も2つの小規模工場に興味を示しています。

雇用がどのぐらい維持できるかは交渉の焦点になりそうです。長城グループは買収計画を公表をしていませんが、関係筋によりますと、1300人の雇用を提示しているそうです。日産と長城との交渉が成立すれば、初めて、中国の国産自動車メーカーがヨーロッパに開発生産拠点を持ち、中国メーカーの海外市場開拓に拍車をかけることになります。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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