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人類が地球以外の惑星へ?

2月にアメリカの火星探索者「パーシビアランス(忍耐)」が火星に着陸し、活動を展開していることは記憶に新しいですが、これよりも先(去年7月)に発射されている中国の火星探査機「天問1号」が数回の軌道変動を経って、2月の時点で、火星周回軌道に入りました。NASAが数回の火星探査の経験を積み重ねてきたのと違い、中国は初めての火星探査になりますが、火星軌道の巡回、探査車の着陸及び火星探査という三つのハードルを同時にクリアする野心的な目標で、前人未到の技術を要するのに間違えありません。

今朝その2番目の目標「火星軟着陸」を無事達成しました。3カ月間の火星軌道を周回するということは、火星の地形、環境を詳しく調べたうえ、比較的に平坦な着陸地を決めるためのものです。地球の1%の大気濃度しかない火星において、パラシュートだけの減速が不十分で、ロケット逆噴射も同時に行わなければなりません。重力は地球の1/3になりますが、月の2倍に当たります。減速に大きなエネルギを費やしますが、綿密な計算や制御が必要です。

そのため、旧ソ連やヨーロッパー宇宙機関なども挑んでいましたが、ほとんどが失敗してきました。日本の「のぞみ」も故障で火星軌道に載せられず、着陸を断念した経験があります。

探査機がいかに火星にうまく捉えられ、火星軌道に回るようになるのが難しいですが、火星の大気圏に突入し、パラシュートを開き、ロケット逆噴射をどうように行えば、地表への激突を避けられるかは、もっと難しい課題です。

恐らく「嫦娥(じょうが)5号」などの月探査の技術準備が功を奏していると思います。そんな火星に対して、中国は今回の「天問1号」は軌道投入が成功し、探査車「祝融号」を軟着陸に成功しています。これから、火星地表を走らせ、火星の地形、土壌、大気成分などを調査し、火星環境が人類にとって、より身近になるかもしれません。

火星探査機「天問1号」の発射も、今回の「祝融号」探査車の着陸も、制御センターを見渡す限り、操作や指揮に当たっているのは、20代、30代の人がほとんどということに驚きました。若い人材が今後の宇宙開発を担っていくので、ますます進歩を期待できるのではないでしょうか。

中国は来月(6月)に宇宙ステーションの構築に有人宇宙飛行船を発射する予定になっていますし、次期火星探査は火星の土壌や大気などのサンプルの採集や有人探査も視野を入れているそうです。いずれも人類が宇宙へという未知への探査になります。人類は一つの「運命共同体」と訴えるように、また、アジアの世紀を示すように、欧米に肩が並び、初めてアジア主導の探査の成功を祈ります。

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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