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ラッキープリントスタッフブログ

ワクチンに倒された政府

歴史的な因縁で、ロシアと不仲のスロバキアは、ロシアワクチンで政府を倒されたことが話題になりました。

ワクチン生産供給不足でEU内において、接種が遅れています。ハンガリーはすでに中国からワクチンを調達し、接種を始めています。イタリアやドイツ、オストリアも、いままで馬鹿にしていたロシアワクチンに目を向け始めました。EUの中でも順位的にワクチンの入手が困難な小国スロバキアは、1960年代のチェコスロバキアが「プラハの春」が起こり、1968年旧ソ連が率いるワルシャワ条約機構軍による侵攻、占領されました。その歴史的な因縁によって、ロシアとの仲が悪かったかどうかは分かりませんが、国民も政府関係者もロシアに対しての嫌悪感を抱き、反ロシアを鮮明にしています。

今回のパンデミックで、スロバキアでは、厳しい措置をそれほど取っていないため、感染が深刻な状態に陥て、死亡率も世界でももっとも最悪の水準になっています。EU域内のワクチン供給に目途が立たない中、反ロシアが「政治正確」という雰囲気でも、絶望な危機から脱するべき、やむを得ず、首相マトビッチが主導して、新型コロナウイルスのロシア製ワクチン「スプートニクV」を100万回分購入し、第一陣20万回分のワクチンが到着しました。

これに対して、連立政権を組むほかの政党のメンバー外相、副総理らは、購入のプロセスが不透明で、EUの許可を出していないという理由で、接種は時期尚早などと批判を相次ぎました。調査班を立ち上げ、ロシアワクチンは脅威と唱えて、マドビッチ首相を「ロシアの奴隷」までと糾弾しました。その結果は、保健相と貿易相ら大臣6人は辞職に追い込まれ、最後に首相も責任を取って、辞職しました。

首相や政府高官が辞職したのはいいですが、ロシア側もワクチン供給を停止したので、政府機能が停滞し、スロバキアのコロナ情勢はもっとひどくなっています。

恐らく人間の進化や時代の進歩があっても、人権や尊い命が「政治」の犠牲になることは跡が絶たないのではないでしょうか。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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