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コロナ危機に求められる指導力

「21世紀はアジアの世紀」とずっと前から騒いでいる学者がいます。21世紀に入ってから、東アジアの3強日中韓が牽引し、アジア全体の発展は著しいです。多くの学者は「後の祭り」しかまとめられないのですが、「アジアの世紀」と予言できる学者は先見性がありました。

アジアの台頭は20世紀60~80年代において、日本の経済奇跡から始まり、80年代から90年代の韓国、シンガポール、台湾及び香港の躍進を経って、90年代から高度成長を成し遂げた巨大な中国の台頭が今尚続いています。20世紀に突入した後、東アジア経済圏から西へ伸び、東南アジア諸国、インドにも経済成長を波及しています。

2019年のGDPベースで、アジアは27.54兆ドル、世界のGDPを占める割合は36.4%で、すでに2位の南北アメリカの合計25.4兆ドル、占める割合33.6%を超えています。東アジアの日中韓3か国のGDPを合わせるだけでも、アメリカに相当します。特に新興国としての中国は2019年アメリカのGDPの70%近くまで接近しています。アジアの台頭は、新興国の目覚ましい経済成長によるものだと言うまでもありませんが、同時に先進国の相対的な停滞も背景にあるのではないでしょうか。

人類の歴史を振り返ってみても、大きな社会的転換や交替が行われる場合、新興勢力とその勢力を阻止する旧体制維持派との駆け引きは避けられないし、中国をアメリカ大統領選挙に「やり玉」とされている現状もこれで説明や解釈がつきます。中国は立場上、これからしばらく罵声を浴びることに慣れなければならないし、却ってアメリカにこんなに危惧さえ感じられるようになったと自らの成長や存在感を誇るべきだと思います。

問題は「アジアの世紀」とその趨勢を素直に認めるかどうかです。今後の10年、20年東アジアのみならず、インドを中心とする南アジア、シンガポール、マレーシア、インドネシア及びベトナムを中心とするアセアンの更なる発展が見込める中、依然として、アメリカの指導力を慣性的に期待し、依存するかどうかは国際社会に大きな疑問を投げ出されているのではないでしょうか。

「独裁者は独裁国家から誕生する」という虚像を見るだけではなく、民主主義によって、トランプ類の「独裁者」も現実に誕生していますし、真面目なリーダーシップや協調性も感じられない「世界的なリーダー」は本当に国際社会が望んでいるのでしょうか。政治制度自身の問題よりも、恐らく政治家個人の資質によるもののほうが大きいだと思います。いくら立派な政治制度であっても、選ぶ人間を間違えれば、世界史に好まない痕跡を残すことをけして忘れるべきではありません!!

 

ラッキープリント スタッフ一同

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