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2021年5月

興味深いGDP数値の比較

2000年、シンガポールのGDP(国内総生産)は960.74億ドルで、上海の1.6倍、個人GDP(一人当たりのGDP)は、上海の5倍にも上っていました。経済力や豊かさに歴然な格差がありました。

20年あまり歳月が経った今、両者の経済力や豊かさの変動があるのかと思い、調べました。

シンガポールは2020年のGDP3401.19億ドルで、2000年に比べれば、なんと254%の増になり、発展スピードはアジア「四つの龍」(韓国、台湾、シンガポール、香港)の中に韓国に次ぎ、2番目の速さでした。一方の上海は、2020年のGDPは5611億ドルで、20年前より、驚きの711%が増えています。

20年前に上海のGDPはシンガポールの2/3しかなかったのですが、20年後その1.65倍になり、経済成長の速さがうかがえます。

もちろん、シンガポールの人口は568万で、個人GDPは5.98万ドルと世界を見渡しても、かなり高い水準になっています。上海の人口は2487万で、個人GDPは2.26万ドル、シンガポールの15%から37.8%まで、レベルアップをし、1.3万ドルという国連が定まった準先進のラインもクリアしていますが、個人GDPはシンガポールに追いつくのがまだ先だと思います。

 

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

人類が地球以外の惑星へ?

2月にアメリカの火星探索者「パーシビアランス(忍耐)」が火星に着陸し、活動を展開していることは記憶に新しいですが、これよりも先(去年7月)に発射されている中国の火星探査機「天問1号」が数回の軌道変動を経って、2月の時点で、火星周回軌道に入りました。NASAが数回の火星探査の経験を積み重ねてきたのと違い、中国は初めての火星探査になりますが、火星軌道の巡回、探査車の着陸及び火星探査という三つのハードルを同時にクリアする野心的な目標で、前人未到の技術を要するのに間違えありません。

今朝その2番目の目標「火星軟着陸」を無事達成しました。3カ月間の火星軌道を周回するということは、火星の地形、環境を詳しく調べたうえ、比較的に平坦な着陸地を決めるためのものです。地球の1%の大気濃度しかない火星において、パラシュートだけの減速が不十分で、ロケット逆噴射も同時に行わなければなりません。重力は地球の1/3になりますが、月の2倍に当たります。減速に大きなエネルギを費やしますが、綿密な計算や制御が必要です。

そのため、旧ソ連やヨーロッパー宇宙機関なども挑んでいましたが、ほとんどが失敗してきました。日本の「のぞみ」も故障で火星軌道に載せられず、着陸を断念した経験があります。

探査機がいかに火星にうまく捉えられ、火星軌道に回るようになるのが難しいですが、火星の大気圏に突入し、パラシュートを開き、ロケット逆噴射をどうように行えば、地表への激突を避けられるかは、もっと難しい課題です。

恐らく「嫦娥(じょうが)5号」などの月探査の技術準備が功を奏していると思います。そんな火星に対して、中国は今回の「天問1号」は軌道投入が成功し、探査車「祝融号」を軟着陸に成功しています。これから、火星地表を走らせ、火星の地形、土壌、大気成分などを調査し、火星環境が人類にとって、より身近になるかもしれません。

火星探査機「天問1号」の発射も、今回の「祝融号」探査車の着陸も、制御センターを見渡す限り、操作や指揮に当たっているのは、20代、30代の人がほとんどということに驚きました。若い人材が今後の宇宙開発を担っていくので、ますます進歩を期待できるのではないでしょうか。

中国は来月(6月)に宇宙ステーションの構築に有人宇宙飛行船を発射する予定になっていますし、次期火星探査は火星の土壌や大気などのサンプルの採集や有人探査も視野を入れているそうです。いずれも人類が宇宙へという未知への探査になります。人類は一つの「運命共同体」と訴えるように、また、アジアの世紀を示すように、欧米に肩が並び、初めてアジア主導の探査の成功を祈ります。

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

コロナ変異種の広がり

一日30万人超の新型コロナ感染者を記録し続けているインドは、医療崩壊に深刻さが増しています。酸素不足のため、助けられる命も助けられなくなり、火葬場がフル稼働でも、増える死者のペースに追いつきません。米国が1億ドル分の緊急医療物質を供給すると発表してします。EUも支援を表明しています。隣の中国も大量の酸素ボンベやマスク、治療薬を現地に送っています。

インドは世界の一大医薬品製造地と供給元として、英国や米国が開発したコロナワクチンの製造基地にもなっていますし、WHOのワクチン分配計画の1/4の量をインドで生産されているそうです。コロナの変異種がインドで広がって、インドも自国民のワクチン接種量を確保するため、インド産ワクチンの輸出を止めました。発展途上国へワクチン供給にインドは大きな役割を担っているはずですが、世界のワクチン供給や分配がより難しくなり、コロナ退治の遅延も十分考えられます。

5月1日メーデーに、感染確認が40万1993人とインド政府が発表しています。連日最悪の状況を更新し、拡大が止まらない事態に陥ています。首都ニューデリーや西部の金融拠点ムンバイといった主要都市を中心に、現在感染が急激に拡大しています。西ベンガル州と州都のコルカタも新型コロナの感染は急増しています。それにも関わらず、モディ首相は政党集会を強行し、インド西ベンガル州の選挙参加を「民主主義の祭典を盛り上げてほしい」と呼び掛けています。

「民主主義のために献身的に」というべきなのでしょうか、それとも、モディ政治のために「献身的になれ」ということでしょうか。

 

株式会社中和 ラッキー プリント 社員一同

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